指回し体操はSRS能力開発法の基本訓練・・・流布する三つの誤解を解く
指回し体操は、1992年に創案者である栗田昌裕の著した
「指回し健康体操が頭と体に奇跡を呼ぶ」(廣済堂出版)によって、
世の中に知られるようになった体操です。
この年、みのもんたさん司会の「おもいっきりテレビ」で
大きな反響があったことなどから、繰り返しの出演を経て、
広く世の中に知られるようになりました。
しかし、その過程で、健康法としてのみの側面が一人歩きをして、
これがそもそもは栗田式SRS速読法の基本訓練であったことは
忘れられてしまう傾向が起きました。
あらためて、指回し体操は、知的能力開発法の一訓練として
創案されたことを強調しておきます。
その特徴は、指回し体操が、
「緻密な空間認知と綿密な協調運動を兼ねた微細な姿勢制御運動」
であることにあります。
<第一の誤解を解く>
単に、指を使うと老化防止によい、とか、
指を使うとリハビリによいといった昔からある発想や技術と
類似のものと誤解とは異なるところから生まれたもので
あることを知ってください。
<第二の誤解を解く>
指回し体操は、数多くのテレビや雑誌などで紹介されて来た歴史
があります。
しかし、放送時間や掲載スペースの関係から、実際には、
「基本の指回し体操」だけが紹介されることがほとんどでした。
そのために、「指回し体操」は一種類のやり方しかないと
思っている人がほとんどでしょう。
しかし、実際には、「指回し体操」は、非常に多くの方法を含んだ
一群のレパートリーを持っているものです。
創案者の著書で紹介されているものも、そのレパートリー群の
ごく一部に過ぎません。
実際のレパートリーの全貌は、SRS能力開発法の指導の中でのみ
段階的に教えられるものです。
指回し体操には、たくさんの方法があることを知ってください。
その全貌は、180ステップあるSRS能力開発法を全部受けた
人しか知りません。
<第三の誤解を解く>
指回し体操の効果で世の中で比較的よく認知されているのは、
「頭がよくなる」とか「体が柔軟になる」といったことです。
頭がよくなることに関しては、迷路抜け、計算速度、読書速度が
その場で改善するデータが統計的に確認されています。
体の柔軟化に関しても、その劇的な即効から、テレビ出演では
多いに注目を浴びることになった側面です。
しかし、実際には、さらに多くの効果があるのです。
創案者のHPには、基本の指回し体操だけに関して、
その多様な効果を示す論文が示されています。
そこでは、六つの側面に整理して紹介されていますので、
参考にしてください。
「指回し体操の諸効果に関して」
http://www.srs21.com/fingers/index.htm